インターネットを活用した温度管理システムとは

食品・医療・小売・物流・農業など、さまざまな業種で商品や在庫の温度を一定に保つ温度管理システムが用いられています。これは単に温度を一定に保てばよいというものではなく、品質を保つためには過去の履歴を記録しておく必要があります。温度管理がスタートした時間や、本当に一定の決められた温度で保管されてきたといった記録が重要だからです。規模の大きな会社であれば、温度を監視したり記録を保存するのに大きな負担がかかります。

最近はインターネットを用いて温度管理を行うシステムが普及しており、低コスト化に貢献しています。インターネットを用いた温度管理システムは、温度計・記録装置(ロガー)・ネットワーク機器(ルーターやLANケーブル・無線ルーターなど)・サーバー・ソフトウェア、などで構成されます。測定データはロガーに保存され、インターネットを経由して集中管理が行われているサーバーに送信されます。サーバーでは専用のソフトウェアが稼働しており、送信されたデータを時間ごとに保存する仕組みです。

収集したデータを外部のサーバーに送信する方法には、無線(携帯電話用のネットワーク)と固定回線(光回線またはADSL)があります。工場や倉庫などのように固定された場所であれば、固定回線が用いられます。物流業界で保冷庫が移動するような場合や農業などで温度管理を行う場合は、携帯電話サービスのデータ通信を用いてネットワークに接続されます。

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